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キリン(きりん)
[ 日本大百科全書(小学館) ]

【麒麟】

giraffe

[学名:Girafia camelopardalis]

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目キリン科の動物。別名ジラフ。元来「麒麟」は中国における想像上の動物で、実在種のキリンの中国名は「長頸鹿」である。シカ類と共通の祖先から分化したものと考えられ、近い系統にオカピOkapia jhonstoniがいる。

キリンは生息地によって変異が多く、学者により5~13亜種に分けるが、代表的なものとして、アミメキリンG. c. reticulata、マサイキリンG. c. tippelskirchi、ヌビアキリンG. c. camelopardalis、ウガンダキリンG. c. rothschildiなどが有名である。分布はスーダン、ソマリアから、南は南アフリカ共和国、西はナイジェリア北部までである。

1. 形態
陸生哺乳類中もっとも背の高い動物で、肩高3.6メートル、頭頂高5~5.5メートルに達する。体重は雄で800~900キログラム、雌で550キログラム程度である。頸(くび)と前肢の長さはほぼ同じで、背は、肩から腰にかけて急に低くなり、体重は前躯(ぜんく)に偏っている。尾には毛の房があり30センチメートルに及ぶ剛毛が生えている。角(つの)は雌雄ともにあり、有毛の皮膚で覆われ、数は2~5本と亜種によって差異がある。角の生える部位は、頭頂部に1対、その前方正面に1本、後頭部に1対である。目は大きく左右に位置し、唇は可動性に富み、50センチメートルに及ぶ長い舌がある。体色は黄白色の地肌に、栗(くり)色、砂色、赤褐色などの大小さまざまの角状斑(かくじょうはん)や星形斑があり、このため黄白色の線が網目状にみえる。皮膚は厚さ約1センチメートルであるが、緻密(ちみつ)で硬く傷つきにくい。

2. 生態
樹木のまばらな草原地帯や半砂漠地帯に生息し、成長した雄と2、3匹の雌、およびその子からなる小群を形成する。アカシアの葉などを、長い舌と可動性の唇を利用して採食するが、低木の枝葉、草なども食べ、水は前肢を大きく左右に開いて頸を下げて飲む。視覚、聴覚に優れているが、キリン自体はほとんど声を出さない。出産のときや幼時に、まれに発声することがあるが、ウシの鳴き声に似た「モォー」という低く幅広い声である。走法は、いわゆる「ペーシング」とよばれるもので、片側ずつの前後肢を同時に動かし、時速50キロメートルほどで走る。繁殖期はとくになく、およそ1か月の発情周期を繰り返す。妊娠期間は約450日で、1産1子。新生子は出産後30~60分ほどで起立し、すぐに哺乳する。子の体重は約70キログラム、頭頂高は1.7~1.9メートルである。哺乳期間はおよそ6か月であるが、5か月過ぎから草や木の葉を若干食べるようになる。繁殖可能年齢は3、4歳からで、東京都の多摩動物公園では20歳を過ぎてもなお繁殖した例がある。寿命は通常20~25年。

[ 執筆者:中川志郎 ]
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カバ(かば)
[ 日本大百科全書(小学館) ] .



【河馬】

hippopotamus、river horse

[学名:Hippopotamus amphibius]

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目カバ科の動物。この科にはほかにコビトカバChoeropsis liberiensisが含まれ、2属2種である。本種はかつてはアフリカ中の河川に生息していたが、20世紀後半には、クルーガー国立公園など2、3の保護区を別にすれば、スーダンのハルトゥーム以北と南部のザンベジ川以南ではほとんど絶滅してしまった。生息地は河川、湖沼で、日中はほとんど水中で生活する。

1. 形態


陸生動物中ゾウに次ぐ体重をシロサイと競い、成獣の雄では体長4.2メートル、肩高1.5メートル、体重は3トンに達する。雌はこれよりもやや小さく体重1.5~2トンほどである。体形としてはブタに似るが頭部は大きく、巨大な体を支える四肢は円柱状をなし、4本の指は間が離れていて水かきがあり、先端にはひづめ状の平づめがある。顔は長く平らで、目の部分はその面から上部に突出してつき、鼻孔もやや突き出し、裂孔を形成する。耳は小さく可動性である。体表の毛は極端に少ないが、口端や耳、尾端部にはまばらな剛毛を生やしている。体色は暗赤褐色で、皮膚の小孔から「血汗(けっかん)」とよばれる赤褐色の液体を分泌し、皮膚を保護している。歯は合計38~40本。犬歯は大きな牙となり、しばしば上あごを突き抜けて上方に出る。その長さは50~75センチメートル、重さ3、4キログラムに達するものがある。厚皮動物の名でよばれるように皮膚は厚く、場所によっても異なるが3、4センチメートルもあり、さらに皮下脂肪は4~7センチメートルに及ぶ。

2. 生態


通常20~100頭の群れをなして生活し、日中のほとんどを水中で過ごす。目と鼻の穴だけを水面に出し、怪しいものが近づくと、すぐに水中に潜って隠れる。行動はおもに早朝と、夕方から夜にかけて行われ、水辺の草を長い時間をかけて食べる。縄張りの要所には糞塚(ふんづか)をつくるが、排糞時に尾を左右に振り回して、糞を飛び散らす特技がある。水中での行動は実に軽快であるが、皮下に分布する脂肪層が浮き袋的役目をすると考えられている。発情期はとくになく、交尾は水中で行われる。妊娠期間はおよそ7、8か月で、1産1子。新生子は体重30~40キログラム、体長90センチメートル、体高45センチメートルほどである。出産は、水中、陸地いずれでも行われるが、通常は水辺の浅瀬が多い。子は、出産後すぐに泳ぐことができ、哺乳は水中で行われる。水中に潜っていられる時間は普通1分程度であるが、何かに驚いたときには数分間にわたることがある。寿命は40~50年といわれる。日本のカバの繁殖では、名古屋市東山動植物園が有名で、1952年(昭和27)来園の重吉と54年来園の福子のペアは19頭の子を産み、その子孫は全国の動物園で飼育されている(福子は1997年8月、重吉は2001年4月死亡)。

[ 執筆者:中川志郎 ]
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